齋藤 孝展 |四季の花を描く

August 22-27|2019

齋藤 孝展 |四季の花を描く

◾️開催日時 :2019年 8月22日(木)〜27日(火) 10:00a.m.-7:00p.m./入場無料 最終日は4p.m.まで [オープニングパーティー ] 22日5p.m.〜
◾️会場 :MAG南森町アートギャラリー
◾️会場アクセス:大阪メトロ堺筋線・谷町線「南森町駅」3番出口より徒歩約2分、JR「大阪天満宮駅」より徒歩約2分(お車でのお越しの際は近隣パーキングをご利用ください)


作家紹介

前回の個展(平成29年11月)を開催した後、ある方から「花の絵をもっと観たいですね」というご意見をいただきました。学生時代は、殆ど人物画。それも、形を崩したり、時間の経過を同一画面に表現したりと実験的と言えば聞こえがいいかもしれませんが、やはり若さゆえの観念的な作品が多かったようです。しかし、作品が卒業制作展や関西国画会展で受賞したものですから、その表現に縛られてしまい、前に進めない窮屈な思いをした記憶があります。

千利休に「守破離」という言葉があります。簡単に説明すると、「守」とは茶道の伝統の型を学び基礎・基本を守ることです。「破」は、基礎・基本から発展させ型を打ち破ることです。そして、最後は「守」・「破」から離れ、昇華された独自の芸術の域に達することでしょうか。

若い頃の私は、「守」の中にいるにも関わらず「破」を求めてあがいていたようです。とにかく、基礎・基本を解体することに汲々とし、観て感動するといった素直な表現から無理に離れようとしていました。しかし、長いブランクの後に開催した初個展では、その呪縛からは解放されたように思います。その際のコメントに、『今は、原点に還って受験生のような気持で作品を創っていることにふと喜びを感じたりします』

と書きましたが、現在もそんな思いで作品を制作しています。そして今回の個展ですが、今まで描いたことのない新しいモティーフ、「四季の花」の美しさを私なりの表現で描いてみようという思いで開催しました。目標がどこまで達成されたかはわかりませんが、少なくとも作者はそういった思いで作品を制作したということをお知りおきください。

私も既にいい歳なので、「破」に進むことはできないのかもしれませ
ん。しかし、長い「守」が続くとも自分の眼で観て感じたことを一つひとつ愚直に表現していきたいと考えています。拙い作品ですが、どうぞご高覧ください。(令和元年5月1日 作者)


-略歴-
名古屋生まれ
1978 第5回日韓三大学文化交流展(大阪芸術センター)
79 大阪芸術大学 美術学科卒業(卒業制作 研究室賞)
80 大阪人現代美術展 招待出品(大阪市立美術館)

大阪芸術大学 専攻科修了

79~83 国画会・関西国画会(’79 新人賞)

82~83 佐野順(造形作家)・永津禎三(前 琉球大学教授)・高木栄一(現和歌山大学教授)・森裕之(会社役員)とのグループ展「方の会」(名古屋 ギャラリーはくぜん)

「OPST WORK+展」(あべのハルカス大阪芸術大学スカイキャンパス)

2016~17 齋藤孝個展(「MAG南森町アートギャラリー」・「かふぇ たかい」にて連続展)

18 東條新一郎(国画会会員)・重久哲也(染色工芸家)との「三人三様展 ~桜島を描く~」(鹿児島 天文館画廊)

19 「邂逅展(共同展)~すべては出会いからはじまる~」(奈良 アートホール上三条)

八尾市立小中学校教頭・校長・幼稚園園長を歴任後、
現在は、八尾市立桂青少年会館絵画教室講師
学校法人関西学園金光八尾中・高等学校美術科非常勤講師



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